桐生順平選手ってどんな人?
今年35歳になる桐生順平選手。
高校時代、自転車競技部で活躍した彼は競輪選手の夢を諦め競艇選手の道へ進みました。
そして身に付けた神業級のテクニック、鋭角なハイスピードのモンキーターン。
これを武器に2017年に賞金王に輝いた桐生選手は、高い勝率を保ちながら現在も活躍中です。
桐生順平選手のプロフィール
出典:https://www.boatrace.jp/
- 名前:桐生順平
- 生年月日:1986年10月7日
- 出身地:福島県
- 階級:A1級
- 支部:埼玉
- 登録期:100期
- 登録番号:4444
- 身長:161cm
- 体重:52kg
高校時代は自転車競技部に所属し全国大会出場の経験もある桐生選手。
それを生かし競輪の道へ進もうとしましたが、身長が161センチと小柄なため競輪選手になることを諦め、小柄な体格が有利に働く競艇選手の道を選択。
そしてやまと競艇学校(現・ボートレーサー養成所)に入学し、在学中にリーグ戦勝率7.37(準優出7回 優出6回 勝率1位)という素晴らしい成績を収めています。
ちなみに桐生選手のお兄さんは、10年間で12回の優勝経験を持つ競輪選手でした。
また、奥様のお兄さん(義理の兄)は現役競輪選手の佐藤慎太郎さんになります。
桐生選手の奥様は、後輩として彼と同じやまと競艇学校に入りボートレーサーを目指していましたが、途中でその夢を断念してしまいました。
桐生選手の同期には、松尾昂明選手、青木玄太選手、鎌倉涼選手、川野芽唯選手、平高奈菜選手などがいます。
主な出走レース実績
2007年5月17日、戸田競艇場で3着デビューした桐生選手は、デビューからわずか4日目の第6レースで早くも初勝利を上げました。
その後も順調に勝利を重ねていった桐生選手。
これまでどれぐらいレースで優勝してきたのか、ここで彼のレース戦績を振り返ってみましょう。
SG優勝歴
桐生選手はこれまでSG戦で3回優勝しています。
- 2015年 3月22日 第50回ボートレースクラシック(尼崎競艇場)
- 2017年 3月20日 第52回ボートレースクラシック(児島競艇場)
- 2017年 12月24日 第32回グランプリ/グランプリS – 決定戦(住之江競艇場)
勝率:
1着率:7.79%
2連対率:38.3%
3連対率:59.8%
G1優勝歴
桐生選手は、G1では実に11回の優勝成績を上げています。
- 2014年 9月28日 第1回ヤングダービー(戸田競艇場)
- 2016年 2月 9日 G1第61回関東地区選手権(多摩川競艇場)
- 2016年 5月19日 開設62周年記念 G1トーキョー・ベイ・カップ(平和島競艇場)
- 2016年 11月14日 G1尼崎センプルカップ(開設64周年記念)(尼崎競艇場)
- 2017年 1月30日 G1戸田プリムローズ開設60周年記念(戸田競艇場)
- 2017年 12月14日 G1大渦大賞開設64周年記念競走(鳴門競艇場)
- 2018年 3月30日 G1オールジャパン竹島特別 開設62周年記念競走(蒲郡競艇場)
- 2019年 2月20日 G1第64回関東地区選手権(平和島競艇場)
- 2019年 6月14日 住之江 G1 G1太閤賞競走 開設63周年記念(住之江競艇場)
- 2019年 11月14日 福岡チャンピオンカップ開設66周年記念競走(福岡競艇場)
- 2021年 2月18日 第66回関東地区選手権(多摩川競艇場)
- 2021年4月10日 宮島ダイヤモンドカップ(宮島競艇場)
勝率:7.44
1着率:24.7%
2連対率:48.9%
3連対率:68.5%
G2優勝歴
桐生選手はこれまでG2では3回の優出がありますが、残念がらG2での優勝経験はありません。
勝率:7.02
1着率:25.0%
2連対率:43.0%
3連対率:61.0%
G3優勝歴
G3では7回優勝しています。
- 2012年 6月 4日 G3’12新鋭リーグ第10戦(戸田競艇場)
- 2013年 3月17日 G3新鋭リーグ第13戦(唐津競艇場)
- 2013年 3月26日 新鋭リーグ戦第14戦G3若鮎杯(浜名湖競艇場)
- 2013年 4月16日 G32013新鋭リーグ第16戦厳島昇龍決戦(宮島競艇場)
- 2014年 6月17日 G3フォルクスワーゲン戸田公園カップ(戸田競艇場)
- 2014年 7月30日 G3イースタンヤング競走(蒲郡競艇場)
- 2020年 3月10日 シャボン玉石けん杯(若松競艇場)
勝率:7.07
1着率:34.3%
2連対率:58.4%
3連対率:74.4%
期別成績
それではここで、桐生順平選手の期別成績も見てみましょう。
集計期間は、2020/05/01-2020/10/31になります。
桐生順平選手のレース特徴
若手レーサーながら卓越した技術でボートを操る桐生選手。
その凄さを見てみましょう。
ハイスピードターンが有名!
競艇ではターンのテクニックがレースの行方を左右する重大なポイントになります。
一般的にモンキーターンと呼ばれるテクニックですが、桐生選手のモンキーターンは、スピード、精度共に他の選手に比べてズバ抜けて凄く、「ハイスピードターン」「神速ターン」「鬼ターン」などと呼ばれることも。
競艇の世界では内側のコースの方が有利とされていますが、桐生選手の場合は外側のコースにいたとしても、得意の鋭角なターンで十分に1位を狙うことが可能です。
勝率がすごい!
鋭角なターンを武器に直線でもターンでもスピード落とすことなくガンガン攻め、他の選手と比べて高い勝利を誇る桐生選手。
2019年後期(前年の11月1日から当年の4月30日まで)では、8.32という高い勝率を記録しました。
ちなみに勝率の計算方法ですが、
競艇では、1着→10点、2着→8点のように着順によって点数が付与され、この着順の合計点を出走回数で割ったものが勝率となります。
勝率=着順合計点÷出走回数
当然、この数字が大きいほど強い選手となるわけです。
師匠としての桐生順平選手
現在、桐生選手はある女子ボートレーサーを弟子として育てています。
それが平川香織選手。
平川選手は元々フィギュアスケートの選手でしたが、フィギアスケート選手として伸び悩んでいた時に、父親に連れて行かれていた競艇がきっかけとなり、女子競艇選手を目指すことになったといいます。
高校を休学した平川選手は、スポーツ推薦枠としてボートレーサー養成所に合格し、122期として2018年にデビュー。
東京生まれ東京育ちの平川選手は本来なら東京支部へ所属するところですが、家族と戸田競艇場によく観戦に来ていた経緯から埼玉支部へ所属となりました。
そして同支部の桐生順平選手に師事し現在に至ります。
師匠譲りの鋭いターンを身に付けることができれば、今後のさらなる活躍も期待できるでしょう。
獲得賞金額はいくら?
2017年に住之江競艇場で行われた「SG第32回賞金王決定戦」で賞金王決定戦初優勝した桐生選手は、見事その年の賞金王のタイトルを獲り、同年の獲得賞金は2億円を超えました。
ちなみに、この年の獲得賞金ランキング2位は峰竜太選手。
2015年以降安定して勝率8.0以上をキープしている峰選手ですが、桐生選手はそんな峰選手を抑えて2017年の賞金王となりました。
2位の峰選手との賞金差額は、約6千万円。
勝率では負けていたものの、獲得賞金で実力差を見せつけました。
まだまだ勢いは止まらない!
鋭角でハイスピードのターンを武器に快進撃を続ける桐生選手。
そのターン技術は、競艇に興味がない人が見ても思わず「凄い!」と声を上げてしまうと思います。
現在、今年度の獲得賞金ランキングでは7位。
ハイスピードターンを武器に、まだまだ上を目指していってほしいですね。