競艇でいう「荒れる」とは?
『オッズが高い』=『予想外の決着』という事になり、これを「荒れる」などと表現します。
予想外の決着になるという事は、当てるのもそう簡単ではありません。
しかし、競艇を楽しむ以上誰もが当てたいと思っている「万舟券」。
今回は競艇の荒れるレースの特徴や見極め方を解説していきます。
過去に出た3連単の高配当は?
ところで過去に高配当を記録したレースで、どれくらいの配当が付いたものがあるのか気になりませんか?
歴代の高配当ベスト3を見てみましょう。
682760円(3連単) 2011/05/22 徳山競艇 2R
歴代最高払戻額は682760円。
100円で購入した舟券が70万円近くになるというのは衝撃的ですね。
このレースは1号艇にA1選手の鳥飼選手、他はB1選手というレースでした。
当然A1の鳥飼選手が圧倒的人気に押されていましたが、前付けの影響、3号艇と6号艇の選手がフライングした事も重なり、結果は「4-5-2」。
B1選手で3着までが構成されこの配当になりました。
650610円(3連単) 2016/03/21 三国競艇1R
このレースも1号艇の赤坂選手だけがA1レーサーで、他はB1、B2選手というレース。
4コース角から前田選手がトップスタートを決めますが攻めきれず、展開が向いた6号艇の香川選手がそのまま1着でゴールし「6-3-5」。
圧倒的人気の赤坂選手が着外、B2選手が2着、3着に入り65万円超えの超高配当でした。
595550円(3連単) 2019/01/16 徳山競艇2R
3位は歴代一位の高配当が出た徳山競艇場から再びランクイン。
このレースでは出場6艇の中で、勝率が1番低い6号艇B1選手の佐藤選手が突き抜けて見事1着。
1号艇のA1選手である田中選手が着外になり、結果は「6-4-3」。
119番人気の59万円越えの配当が飛び出しました。
→ボートレース徳山(徳山競艇場)で戦績を上げる方法 それは○○を予想に組み込むこと!
荒れるレースを見極める方法はあるの?
では荒れるレースを見極め、高配当を狙い撃ちすることは出来るのでしょうか。
先に結論から言うと、高配当を仕留める確率を上げる事は出来ます!
詳しく見ていきましょう。
万舟率が高い競艇場を選ぼう
競艇場によって万舟券が出る確率が違います。
万舟率が17%以上ある競艇場を選ぶようにしましょう。
万舟率が17%以上ある競艇場と万舟率は以下の通りです。
(2020年5月1日〜2021年4月30日)
・平和島競艇 20.4%
・戸田競艇 20%
・宮島競艇 18.4%
・多摩川競艇 17.9%
・三国競艇 17.8%
・鳴門競艇 17.6%
・浜名湖競艇 17.6%
・江戸川競艇 17.5%
・常滑競艇 17.1%
・桐生競艇 17.1%
競艇場の水質に注目しよう
競艇場の水質には「海水」「汽水」「淡水」があります。
「海水」の競艇場では時間帯によって潮の影響を受けるため、レースが荒れやすいです。
特に干潮時にはアウトコースが有利になるため高配当が期待できます。
これは、干潮になると水面が穏やかになるためターンがしやすくなり、アウトコースのまくりやまくり差しが決まりやすくなるためだと言われているそうです。
海水の競艇場は以下の通り。
・平和島競艇場
・常滑競艇場
・鳴門競艇場
・丸亀競艇場
・児島競艇場
・宮島競艇場
・徳山競艇場
・下関競艇場
・若松競艇場
・大村競艇場
「汽水」は海水と淡水が混ざったものの事をいいます。
河口付近や海に繋がる湖沼近辺にある競艇場は汽水です。
立地の影響で風が強くなるため、1番乗りにくい水質だと言われています。
汽水の競艇場は以下の通り。
・江戸川競艇場
・浜名湖競艇場
・蒲郡競艇場
・津競艇場
・福岡競艇場
最後に「淡水」です。
淡水は水面も穏やかで乗りやすい傾向にあります。
淡水は水の純度が高いため、水質が硬めになる傾向があるそうです。
よって、海水に比べるとモーターパワーに差が出るため、悪いモーターだと厳しい戦いを強いられる事が多くなります。
1号艇が敗れそうなレースを狙おう
競艇は1号艇が圧倒的に有利なため、1号艇の選手が敗れると配当が高くなります。
なので1号艇に入った選手のモーターが悪かったり、スタートが遅い選手が出場したりしている場合は積極的に高配当を狙っていきましょう。
ただし、1号艇の選手が格下のB1やB2選手の場合は1号艇の選手が敗れても配当は高くならない傾向にあります。
狙うのは1号艇にA1やA2選手が入った時で、このような選手がモーターやスタートに不安を持っている時に狙っていくようにしましょう。
競艇場や各場の公式サイトではレース前に選手のコメントが確認できます。
そこで弱気な発言がある場合には狙ってみるのもいいでしょう。
スタートが不得意な選手がいるレースを狙おう
ボートレースの公式サイトや各競艇場のサイトなどで出走表を見て、選手の平均スタートタイミングを確認しましょう。
平均スタートタイミングが遅い選手の隣に、早い選手が入っている時などは高配当のチャンスになります。
特に1号艇の「壁」といわれる2号艇や、「角受け」といわれる3号艇の選手のスタートタイミングが遅い場合にはレースが荒れる可能性が高いです。
また、平均のスタートタイミングは早くても、節間の平均スタートが遅い場合なども狙ってみるのも良いでしょう。
→競艇(ボートレース)はスタートが命!スタートの流れやルール、スタート展示を解説します!
前付けがあるレースを狙おう
アウトコースから強引にインコースを取りに来る「前付け」を行う選手が出場している場合、高配当のチャンスです。
アウトコースの選手が前付けをしようとすると、1号艇の選手はインコースを取られないようにそれに抵抗する為、スタートする位置が深くなってしまいます。
こうなると1号艇の選手は十分な助走を取ることが出来ず、他艇にまくられてしまう確率が上がるため、着外になる可能性が高いです。
風、波高に注目しよう
高配当を狙う上で、風の強さや天候は非常に重要になります。
風は、5m以上の風速があると荒れやすいです。
特にアウトコースに有利になると言われている向い風が強い時は、アウトコースのまくりやまくり差しが決まりやすくなるため必ずチェックしましょう。
また、風が強くなると波が立つため波が高くなります。
特に江戸川競艇場は波高の影響を受けやすいため、水面コンディションが悪い時は荒れやすいです。
舟券の買い方を工夫しよう
高配当を狙う場合、ある程度多めの点数で舟券を買った方がいいでしょう。
高配当がつく場合は予想通りにならない事がほとんどのため、多めの点数を購入し、取りこぼしがないようにするのも重要になります。
フォーメーション買いやBOX買いなど、工夫して舟券を購入するようにしましょう。
女子戦を狙おう
女子選手はスタートが得意な選手が少なく、ターンも男子選手ほど鋭くないため、ターンが膨れてしまう事があります。
そうなると展開をついてアウトコースの人気ではない選手が突き抜ける事もあるため、レースが荒れることもしばしば。
また、女子選手は男子選手に比べてモーターの整備力も劣るため、実力のある選手でも悪いモーターを引いてしまうと勝てなくなるというのも女子戦の特徴です。
しっかりレースを見極めて高配当を狙おう
いかがでしたか?
高配当舟券の的中は競艇の醍醐味です。
しかし、競艇は風や天候、モーターパワー、その日の選手のコンディションなど考えなければならない事がたくさんあり、高配当的中は簡単なものではありません。
だからこそ競艇は面白い。
自分なりの高配当の狙い方を確立して、万舟券的中を目指しましょう!