三国競艇場を徹底分析
三国競艇場を攻略する上で欠かせないのは、地理的な要因です。
まず何と言っても「風」
夏場、冬場と一年を通して追い風が吹き、これがレースに大きな影響を与えます。特に冬場の季節風では淡水の水面が荒れやすくなり、安定版を使う選手もいます。
そしてレースに影響してくるもう一つの要因が「コース設計」
スタートライン上のコース幅が62m
バックストレッチ側が73m
と、とても広い作りになっているので、強い風が吹いた場合などは水面のうねりが大きくなり、インコース有利の状況が作られます。インコースの中でも特に2号艇が有利になり、ダッシュ勢には厳しいレース展開が予想されます。
三国競艇場のコースの特徴
三国競艇場は、福井県坂井市三国町池上にあリます。
北陸地方唯一のボートレース場であると同時に、本州の日本海側にある唯一の競艇場でもあります。通称は「BOAT RACE 三国」で、カニの「カニ坊」がマスコットキャラになっています。
2015年に、施設名が「三国ボートレース場」と改称されました。
三国競艇場は小高い丘に囲まれていて、風(夏場は海風、冬場は強い北風)がレースに大きな影響を与える競艇場です。1年を通して追い風の時が多く、インコースが有利と言われています。
また、もう一つの特徴としては「コース幅の広さ」です。
スタートライン上のコース幅は62メートルと、全国24ある競艇場の中でもかなりの広さを誇ります。ちなみに住之江競艇場の場合は51メートルです。また、バックストレッチ側も73メートルととても広い作りになっています。
この広いコースレイアウトと季節風の影響により、三国競艇場では年間を通してインコースが有利な状況が展開されます。
その他、ボートレース三国について知っておいた方がいいこと、他の競艇場と比べてレースの展開予想は難しいのかなど、詳しく見ていきましょう。
出典:http://www.boatrace-mikuni.jp/
水面は淡水で硬い
三国競艇場の水面は流れや水位の変化がないプール型になっていて、水質は淡水で硬いのが特徴です。
選手の間でも「三国は硬くて乗りにくい」という声がよく聞かれます。
ただ、モーターの出足が良ければこの硬い淡水にも乗りやすくなるので、三国ボートレース場での予想を的中させたいなら、直線タイムでの出足やスタート展示のチェックはマストです。
そして、淡水についてはもう一つ。
淡水は海水ほど浮力が働かないので、選手の体重差がレースに与える影響が大きいです。公式サイトで出走表などで選手の体重をチェックし、標準体重より5キロ以上重い選手がいたら予想から外しておいた方が懸命かもしれません。
追い風が多くインコース有利に
小高い丘に囲まれている三国競艇場は、1年を通してスタートラインに対して追い風の日が多いです。これにより、全国に24ある競艇場の中でもインコースが強い水面と言われていましたが、2001年に第1ターンマークの位置が変更され、様々なレース展開が見られるようになりました。
最近の1コースの1着率はだいたい50%前後で、全国平均より少し低い1着率になっています。その分、2コースの1着率が高く、その勝率は、2号艇の勝率が高いと言われている戸田競艇場の1着率を上回ります。
三国競艇場での予想は、2コースがポイントになってきます。
コース幅が広くダッシュ勢に不利
三国競艇場は、スタートラインのコース幅が62メートあり全国に24ある競艇場の中でも上位の広さを誇ります。一般的なスタートラインの幅であれば、インコースのボートはコーナーで膨らんでしまうため不利になるところですが、三国競艇場のようにスタートラインの幅が広いと、コーナーに対して無理な回り込みが必要ないため、曲がりやすいベストなポジションをキープできます。
このことから、三国ボートレース場は「有利なイン、不利なアウト」と言われています。三国におけるインコースの強さを具体的な数字で見てみると、2連対率が70%、3連対率が80%という結果になっています。
外側の4,5、6コースはスタートから1マークが遠くて届きにくい不利なコース設定です。4~6コースの1着率や、まくり決着率が全国でも下位レベルなのを見ても、やはり三国競艇場ではインが有利で、アウトのダッシュ勢には厳しいレース場と言えるでしょう。
出典:http://www.boatrace-mikuni.jp/
2号艇の勝率が高い
三国競艇場は、他の競艇場と比べて2号艇の勝率がとても高く、比較的安定している競艇場としても有名です。戸田競艇場における2号艇の勝率に勝るとも劣らない勝率が出ていて、2コースでは差しが決まりやすくなっています。
これは三国競艇場では風の影響を受けやすいボートレース場であることが要因になっています。強い追い風が吹いていると、第1ターンマークで1コースのターンが大きく膨らんでしまい、そこを刺されやすくなります。2コースの出足やまわり足の調子がいい時は差しを決めやすくなるので、予想の際の参考にしてみてください。
三国競艇場のデータを見る
それでは、三国競艇場の公式サイトで発表されている最近のボートレース場データを見てみましょう。
◆最近3ヶ月のコース別入着率&決まり手
◆最近3ヶ月の枠番別コース取得率
◆季節別ボートレース場データ
になります。
出典:http://www.boatrace-mikuni.jp/
出典:http://www.boatrace-mikuni.jp/
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福井支部の注目選手
三国競艇場で最も注目されている競艇選手といえば、やはり中島孝平選手でしょう。
三国競艇場がある地元福井県の出身で、現在福井支部に所属しているレーサーです。中島選手のキャッチフレーズは「寡黙なる闘神」これは、2013年の賞金王決定戦の時につけられました。
デビューは1999年5月の三国競艇場一般競争の第2レース。その後の競走活躍もめざましく、2008年に出場したG1桐生52周年記念では、完全優勝を達成しています。また、2018年の第45回笹川賞の優勝者でもあり、8年ぶりSG制覇も成し遂げています。
出典:http://www.boatrace-mikuni.jp/
ボートレース三国の公式YouTubeチャンネルでアップされている中島孝平選手のインタビューがこちらです。
三国競艇場のライブ・リプレイをチェック
夏場は海風、冬場は強い北風が吹き、年間を通して追い風が多いボートレース三国。
三国競艇場の公式サイトでは、本レースのリプレイ動画や過去レースの動画も実況付き放送で見ることができます。公式サイトでライブ動画を確認して、今後のレースの予想的中に役立ててみてはいかがでしょうか。
もちろん、レースの日程やオッズ、選手達の出走表情報やスケジュールなどもしっかり解説されています。
出典:http://www.boatrace-mikuni.jp/
三国競艇場に行く
三国競艇場は本州の日本海側にある唯一の競艇場だけあって、さすがに東京などからでかけていくにはちょっと時間がかかりすぎます。いっそのこと泊りがけで行くのがいいかもしれませんね。
見事レースを当てられれば、北陸の美味しいカニ食べ放題なんてことも。
アクセス
◆ボートレース三国
福井県坂井市三国町池上80-1
・モーニングレース開催時(午前8時15分~第12レース終了)
・デイレース開催時(午前10時~第12レース終了)
*当面の間、ファンバスは運行していないので注意してください。
出典:http://www.boatrace-mikuni.jp/
施設情報
ボートレース三国には1号館と2号館があり、外側の壁面にBOAT RACE三国のマスコットキャラであるカニの「カニ坊」が大きく描かれています。現在は、2号館からのみ入場できるようになっていて、1号館入場門は閉鎖されているようです。
2号館は地下1階から地上3階の作りになっていて、4,283席の自由席の他、ペアシートやグループ席、特別閲覧席などの有料席が用意されています。
出典:http://www.boatrace-mikuni.jp/
さて、三国競艇場のボート飯は何でしょう?
それは「ソースカツ丼」です。ボートレース三国がある福井県はソースカツ丼が名物で、カツ丼を頼むと卵とじのものではなく、ソースカツ丼が出てくるほどだとか。
三国競艇場の舟券で勝つには
三国競艇場での勝率アップのために注目するポイントは、
「内側3艇が強い」
です。
年間を通して吹く追い風、スタートライン上の62mのコース幅、バックストレッチ側は73m、この条件が重なり、三国競艇場ではアウト側の選手は1マークまでの距離が遠くなって攻めきるのが難しい状況になります。
また、4,5,6コースの1着率やまくり決着率の数字も全国的に下の方なので、ダッシュ勢が上位に食い込む展開は難しいでしょう。
これらのことをふまえて考えると、やはりボートレース三国で勝つためには、インコース3艇を中心に予想を組み立てていくのがベストだと思います。