競艇予想にはモーターの見極めが欠かせない!
競艇で勝つためには、モーターを見極められるかどうかが非常に重要です。
モーターは各節ごとに抽選によって割り当てられる為、モーターパワーが劣っているとレーサーの操船技術がいくら優れていても、勝つことは難しくなります。
逆を言えば、成績が劣る格下レーサーが良いモーターを使う事で格上レーサーに勝って高配当なんて事も。
「でも、モーターの良し悪しをどうやって見分ければ良いの?」
「ボートレース初心者の私には難しそう」
こんな風に思っている皆さんの為に、舟券予想に役立つモーターの見分け方のポイントをいくつかご紹介します!
モーターの良し悪しの見極め方
初心者の方でも分かるように、簡単にモーターの良し悪しを見分ける方法を見ていきましょう。
それは出走表に記載されているモーター2連率を見る方法です。
良いモーター
良いモーターといわれる目安は、2連率が40%以上あるモーター。
その中でも2連率が50%を超えているモーターの事を「超抜モーター」、「エース機」、「お化けモーター」なんて呼んだりもします。
悪いモーター
悪いモーターの目安は2連率30%以下のモーター。
中には20%を下回るモーターもあって「ワースト機」なんて呼ばれます。
いくら操船技術が優れたレーサーでも厳しい戦いを強いられることは必至。
ではさらに詳しくモーターについて見ていきましょう。
モーター性能は4つ!
具体的にモーターの性能は4つあります。
解説も踏まえて見ていきましょう。
・出足
まずは出足。これはスタート後の初速と、ターン後の初速の事を言います。
・行き足
次に行き足。これは先程紹介した出足からトップスピードに至るまでの中間加速の事を言います。
・回り足
次に回り足。これはターンした時の加速感やターンスピードの事を言います。
・伸び足
最後に伸び足。これはトップスピードの速度の事を言います。
モーターに関わるチェックすべき点
次に、「モーターに4つの性能があることは分かったけど、具体的にどうチェックすればいいの?」という部分を解説していきます!
展示航走を確認する
競艇ではレース直前に、出走するレーサーの紹介も兼ねて展示航走というものが行われます。
レース直前のモーターの動きをチェックするのにはとても重要なものです。
では展示航走においてそれぞれのモーター性能のチェックの仕方を解説していきましょう。
・出足
スタート直後とターンしてからの加速スピードを比較してどの艇が良かったかを確認します。
・行き足
出足を確認した後、トップスピードに至るまでの距離や加速感をそれぞれ確認していきます。
・回り足
ターンスピードとターンをした際に艇がバタバタしていないかをチェックします。
・伸び足
トップスピードの速さを比較します。
また、展示航走終了後に展示タイムと呼ばれる2周目バックストレッチ側での直線を計ったタイムが発表されます。
伸び足のチェックをする際に役立ち、これが早いほどモーターの状態も良いと言えるでしょう。
整備の頻度
ここまでの解説で「悪いモーターにあたってしまったら勝ち目がないのでは」と思った方も多いと思います。
ですが、もちろんそんなことはありません。
モーターは選手自身が整備し、部品を交換する事ができます。
出走表には部品交換の履歴が残るので、選手がどこを交換したのかを確認する事が可能です。
交換できる部品は以下の通り。
・ピストン
・ピストンリング
・ギヤケース
・キャリアボデー
・キャブレター
・電気一式
・シリンダーケース
・クランクシャフト
・プロペラ
ここで主にチェックする部分はクランクシャフトとシリンダーケースです。
この2つは交換するのに費用と手間がかかるため滅多に交換されることがありません。
つまり交換されている時点でモーター性能が悪いということになります。
ピストンやピストンリングは消耗品のため、交換することによってモーターの性能が上向くこともあります。
ただし良いモーターに対して部品交換をすることはあまりありません。
部品交換が行われている時点でモーターが悪いと考えたほうが良いでしょう。
ただ、整備力に優れている選手はモーター性能をアップさせる事もあります。
なので出走表で部品交換を確認して、展示航走でモーター性能を見極めるというのが1番良い方法ですね。
選手のコメント
さらに競艇にはピットレポートといって、自分のモーターの状態についてのコメントを各競艇場の公式サイトで見る事ができます。これを予想に役立てない手はありません。
モーターについてのコメントは、各性能ごとに分類する事が出来るのでそちらを解説していきます。
・出足についてのコメント
出足がいい(悪い)、回った後の足がいい(悪い)、ピット離れがいい(悪い)など
・行き足についてのコメント
スタートで出ていく(下がる)、スリット付近がいい(悪い)、スタートが届きやすい(届かない)など
・伸び足についてのコメント
直線がいい(悪い)、直線で出ていく(下がる)など
・回り足についてのコメント
艇の向きがいい(悪い)、グリップ感がいい(悪い)、ターン返りがいい(ターンで流れる)など
競艇場によってはコメント自信度というものもあり、点数や☆の数などで表してくれているものもあります。
是非参考にして予想に役立てたいですね。
チルトの角度
モーターを見極める上で、重要な要素の1つにチルトというものがあります。
チルトとは「ボートに取り付けるモーターの角度」の事です。その角度によって性能に大きな変化が出る為必ずチェックしましょう。
チルトの角度は「-0.5度、0度、0.5度、1度、1.5度、2度、3度」の8段階あり、角度を下げると加速力が良くなり、ターンに安定感が出やすくなります。
逆に角度を上げるとトップスピードが出やすくなりますが、ターンが難しくなるのです。
ただし競艇場によってはチルトの上限が決められている場もあります。
戸田:+0.5度
桐生:+1.0度
びわこ、住之江、若松、福岡、大村:+1.5度
江戸川、徳山:+2.0度
チルトについてはこちらの記事で詳しく説明しているので、ぜひチェックして下さいね。
→競艇のチルトとは? プロペラの角度調整で変わることや舟券への影響
勝率の部分をチェック
先述した通り、モーターの2連率を確認して2連率が40%以上で良いモーター、30%以下で悪いモーターと良し悪しをチェックするのですが、その上で注意しなければならない点があります。
モーターは各ボートレース場が保有しており、1年に1回新しいものに交換されるため、交換してから2ヶ月間程は勝率の数字があまり当てにならない事が多くなるんです。
理由は出走回数がまだ少ない事と、選手の実力通りの勝率になってしまうから。
各競艇場のモーター交換時期は以下の通り。
・児島競艇場:1月
・下関競艇場:2月
・住之江競艇場:3月
・大村競艇場:3月
・浜名湖競艇場:4月
・徳山競艇場:4月
・江戸川競艇場:4月
・三国競艇場:4月
・尼崎競艇場:4月
・鳴門競艇場:4月
・芦屋競艇場:5月
・唐津競艇場:8月
・蒲郡競艇場:5月
・平和島競艇場:6月
・琵琶湖競艇場:6月
・福岡競艇場:6月
・戸田競艇場:7月
・多摩川競艇場:8月
・宮島競艇場:9月
・津競艇場:9月
・丸亀競艇場:11月
・桐生競艇場:12月
・常滑競艇場:12月
・若松競艇場:12月
各ボートレース場によって様々ですが、概ね半年程度でモーターの性能差が数字に出てきます。
モーターがいつ交換されたかを確認して、予想に役立てていきましょう。
モーター知識を蓄えて競艇予想を楽しもう
いかがでしたか?
モーターの見極めと一言で言っても、チェックしなければいけない部分が多いことに驚いた方も多いのではないでしょうか。
だからこそ競艇は奥が深く、面白い。
レースをたくさん見ることでモーターの変化やモーターに関する知識も蓄えられ、舟券予想も楽しくなること間違いなしです!