風向きと風の強さを読んで競艇予想に活かそう
競艇/ボートレースは天候の影響を受ける競技です。
天候といっても気温や雨天、晴天など様々な条件がありますが、舟券を買う上で特に重要視したいのが「風の影響」。
風の状況によってはレースを波乱の展開へ導くことも。
今回は、そんな風が競艇に与える影響や、予想を立てる際のポイントについてまとめてみました。

風向きはレースにどう作用する?
風がレースに影響を与えるポイントとして注目したい部分はスタート。
競艇はスタートがかなり難しい競技とも言われており、レース展開を大きく左右するポイントでもあります。
風向きはそんなスタートの展開を大きく左右します。
ここからは、「向かい風」「追い風」「横風」それぞれがレースに作用するポイントについて見ていきましょう。
向かい風
向かい風の際は、選手の正面から風が吹く状況になるので、スピードが出しづらくなります。
そのためインコース(1コース、2コース)の艇は最高速度に達するまで時間がかかり、その分十分に助走距離を取れるアウトコース(5コース、6コース)の艇が「まくり」や「まくり差し」を決めやすい状況になります。
追い風
追い風の際は、インコースの艇がスピードに乗りやすくなるため、イン逃げが決まりやすくなります。
ただし、スピードが出過ぎてしまうことによるフライングの可能性も高まります。
普段スタートタイミングが速い選手でも、慎重になってスタートが崩れることもあるので注意。
横風
横風は向かい風や追い風ほどの影響はないので、ほとんど気にしなくても大丈夫です。
風が与える影響は風速で見極めよ
ここまで風向きの影響についてご説明してきましたが、実際どれくらいの風の強さになると影響が出てくるのかが気になりますよね。
最近ではモーターの性能が向上していることもあり、風速2〜3mまではほぼ影響がないと思っても大丈夫です。
4mあたりが絶妙なラインで、5m以上になると強風となりレースは荒れます。
なので、風速4mから風向きの影響を考慮することをおすすめします。
具体的な風速と風向きによる有利なコースの相関関係もまとめてみました。
風速1mまではインコースが有利
風速1mまではほぼ無風なので、競艇のセオリー通りの1コース1着率と考えましょう。
追い風2~3mは2コースが有利
追い風2~3mの場合、1コースの艇が第1ターンマークでふくらみやすくなるため、2コースの艇が差しを決めやすくなります。
とはいえ、1コースの強さはほぼ変わらないので、2コースの艇に強い選手がいる場合に意識する程度でOK。
追い風2~4mは2~4コースが有利
追い風2~4mでは、風に乗った2コースが差しを決めやすくなると共に、3コースと4コースの艇も「差し」「まくり差し」を決めやすくなります。
向かい風2m以上は4~6コースが有利
向かい風2m以上になると、1~3コースの艇がスタートダッシュを決めにくくなるため、助走距離を取りやすい4~6コースの艇が「まくり」や「まくり差し」を決めやすくなります。

風が強くなればなるほど1コースが不利になるってことっすね
強風の際に登場する安定板とは
風がかなり強く、ボートが転覆する危険性が高いと判断された場合にはボートに安定板を付けてレースが行われます。
安定板をつけるとスピードを出しにくくなるため、インコースが有利となります。
とはいえあまりに強風の日はレースが中止になることもあるので、実際に競艇場を訪れる際にはご注意ください。
展示航走後に風向・風速を確認しよう
競艇場ごとの風の状況は公式サイトから確認することが出来ます。
風の状況は1日の中でも時間帯によって変わったりすることもあり、レースごとの風の状況は展示航走後に発表されます。
出典:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/data/racersearch/profile?toban=3857
右下の水面気象情報という部分で風の状況を見ることができます。
風向を示しているのがオレンジ色の矢印で、この場合は風速2mの向かい風であったということが分かりますね。

展示航走から本番までは20分くらい時間があるので、その間に予想を立てるっす
風の影響を受けやすい競艇場
競艇場は全国各地に24場あり、の立地条件によって風の影響の大きさが異なります。
その中でも特に風の影響を受けやすい競艇場はこちら。
・桐生競艇場
・平和島競艇場
・江戸川競艇場
・浜名湖競艇場
・常滑競艇場
・津競艇場
・徳山競艇場
・まるがめ競艇場
24場それぞれの特徴をまとめた記事もあるので良ければ合わせて見てみてください。
風速5m以上は高配当のチャンス
ここまで風の影響についてまとめてきましたが、風速4m以下まではあくまでインコース有利という条件はそこまで覆らないので、有利なコースに強い選手がいたり、地元の選手がいる際などに予想に活かしてみてください。
ただ、問題なのは風速5m以上です。
風速5m以上になると、レースは大荒れの展開になり人気の買い目が出ない可能性も高くなります。
ということは、レースはかなり予想しづらいですがその分高配当が出る確率が上がります。
ここで大事なのは舟券の買い方。
いつもは購入点数を絞っている方も、思い切って購入点数を増やしてみてください。
購入点数を広げることで大穴を狙える可能性も高くなり、大穴が的中すれば高配当になるので回収率もあがります。
ただ、購入点数を広げる際もただ大穴を狙いにいくのではなく、あくまでも風向きのセオリーを意識してくださいね。
風の読み方を攻略して、予想的中率アップのための1要素として活用してみてください。
風を攻略して的中率をアップさせるっす