競艇の基本的なルールをわかりやすく紹介
競艇が今、アツい!と耳にしたけど、どうやってはじめればいいのかわからない…
これから競艇を楽しむのに基本のルールが知りたい!
そんな読者の方もいますよね。
かく言う、僕もはじめはそうでした。
そこで今回は、競艇の基本的なルールを初心者にもわかりやすくご紹介していきます。
これからルールを学んで、一緒に競艇を楽しみましょう!
レースの基本ルール
レースのルールを知ることは、競艇を楽しむうえで基本中の基本!
早速、レースの基本ルールをご紹介しましょう。
レースは6艇で行う
競艇の基本ルール、それはレースは6艇で行うこと!
公的機関が賭け事として開催するプロスポーツには競艇、競輪、競馬、オートレースの4つがありますが、その中でも競艇は最も少ない数で競うレースです。
「6艇だけなら、着順を的中させるのも簡単じゃん!」
なんて侮るなかれ!
確かに的中確率は高めですが、そう簡単には当たらないから競艇はおもしろいんです。
1号艇から6号艇まで色が決まっている
競艇では、1号艇から6号艇までのボートやユニフォームの色があらかじめ決まっています。
- 1号艇…白
- 2号艇…黒
- 3号艇…赤
- 4号艇…青
- 5号艇…黄
- 6号艇…緑
遠くから見ても何号艇がどの位置にいるか一目で分かるので、レース展開を追いやすい!
レース前に行われる展示航走とは
レースが始まる数分前には、展示航走というものが行われます。
この展示航走は、選手やボート、モーターなどの調子をお客さんに見せるものです。
展示航走では実際のレースを想定したスタートダッシュとコース取りが確認できる「スタート展示」と、ターンの良し悪しや直線の走りを確認できる「周回展示」を見ることができます。
悪天候などのイレギュラーがない限り、周回展示は必ず2周実施。
ここでの走りを見て「○号艇のモーターの調子が良さそうだから買おう!」、「○号艇のターンが流れているから、予想から外しとこうかな」などと予想するのです。
ピットアウトからスタート
競艇場で艇が待機している場所を「ピット」と言います。
定刻になり、ファンファーレが鳴り響く中、6艇が一斉に飛び出す様子が「ピットアウト」です。
その後、小回り防止ブイを目指しながら走り出すのですが、ここで覚えておきたいのがコース取り!
競艇では1号艇は1コース、2号艇は2コースなどという、走るコースの決まりはありません。
極端な話、6号艇が1コースに移動するのも、1号艇が6コースに移動するのもアリなんです(新人選手の場合のみ、しばらく6コース固定)。
ピットアウト後に6号艇が1コースに来たら、そのレースは盛り上がること間違いなしですよ。
ピットアウトした段階でレースは始まっていますが、ここではまだスタートを切っていません。
レースのスタートについては次項でご紹介します。
フライングスタート式
各々の選手がタイミングを計り、スタートラインを決められた時間内に通過する競艇ならではのスタート方式を「フライングスタート」と呼びます。
フライングスタートでの決められた時間は、なんと0~1秒というわずかな間!
時間は腕時計などで計るのではなく、スタンド中央の水面側に設置されている発走信号用時計(通称:大時計)でチェックします。
スタート事故は2種類
スタートラインを決められた時間内に通過できなかった場合は、スタート事故になります。
それが「フライング(F)」と「出遅れ(L)」です。
まずフライングは、大時計の指針が0秒になる前にスタートラインを超えてしまった場合。
もう一方の出遅れは、大時計の指針が1秒を経過した後でスタートラインを超えてしまった場合です。
ちなみに、スタート事故を起こしてしまった選手は出走表で確認できますよ。
レースは全部で3周
競艇は、1周600mのコースを6艇のボートが3周しながらゴールを競います。
1レースの時間は約2分と短いのも特徴!
コンマ1秒を競うスピード感のあるレースは、見ている方も思わず手に汗を握ってしまいますね。
内側のコースが有利な構造
スピードを争う競技では、最短距離で走れるコースが有利ですよね。
競艇では内側1コースが最短になるケースが多いので、内側になればなるほど有利になると言われています。
ただし、競艇場によっては別のコースが最短になるところも。
内側コースだから絶対勝つ!というわけではないところも、競艇のおもしろさですよね。
決まり手は6種類
大相撲のように、競艇にも決まり手があるのが特徴。
競艇においての決り手は全部で6種類です。
- 逃げ…1コースの艇が1周目の第1ターンマークで先行ターンし、そのままゴールする戦法。「イン逃げ」とも呼ばれる。
- 差し…先行ターンした艇の内側を2~6コースからスタートした艇がズバッと突き抜け、そのままゴールする戦法。
- まくり…1コース以外からスタートした艇がそのままスピードに乗って、1周目の第1ターンマークで外から抜き、そのままゴールする戦法。
- まくり差し…3~6コースからスタートした艇が、1周目の第1ターンマークで何艇かまくるだけでなく、その後先行しようとした艇を差してそのままゴールする戦法。
- 抜き…1周目の第2ターンマーク以降に先行している艇を抜いてゴールする戦法。
- 恵まれ…先行している艇がスタート事故や転覆などでそのレースから離脱してしまい、結果的に次位を走っていた艇が勝つという決まり手。
選手に関する基本
続いて、選手に関する基本情報をご紹介します。
4つの階級に分けられる
現在ボートレーサーは1,600人ほどおり、A1、A2、B1、B2の4つの階級に分けられています。
この階級は、A1が最高ランクです。
階級は勝率や事故率、最低出走回数などによって決まります。
A1…全レーサー数の上位20%
(2連対率30%以上、なおかつ3連対率40%以上で勝率上位の選手。事故率は0.70以下、最低出走回数は90回以上)
A2…全レーサー数の20%
(2連対率30%以上、なおかつ3連対率40%以上でA1を除く勝率上位の選手。事故率は0.70以下、最低出走回数は70回以上)
B1…全レーサー数の50%
(勝率2.00以上でA1とA2を除く勝率上位の選手。事故率は0.70以下、最低出走回数は50回以上)
B2…全レーサー数の上位10%
(A1、A2、B1を除く選手)
なお、級別は毎年1月と7月に更新されます。
スタート事故で罰則を受けることも
前途したようにスタートでのフライングと出遅れはスタート事故と呼ばれ、スタート事故を起こしてしまった選手は罰則やペナルティを受けることもあります。
場合によっては引退勧告がされることも…。
スタート事故に絡んでいる舟券は、全額払い戻しになるので覚えておきましょう。
転覆するとどうなる?
水上での競技である競艇では、選手が水面に落ちてしまうケースもあります。
「艇がひっくり返って転覆した場合、スタート事故と同様に全額払い戻しになるの?」と思われる方もいるようですが、その回答は否。
転覆があったとしても舟券の返還はないので、あしからず。
レースには5つのグレードが
競艇は、主に5つのグレード(格付け)レースがあります。
一般選には基本どのレベルの選手も参加できますが、G1はA1ランクの選手しか出場できません。
SGの出場に至っては、それまでの成績や獲得賞金などの厳しい条件をクリアした選手のみ。
ちなみにSGは競艇での最高峰レースとも呼ばれ、優勝賞金が1億円になることもあるんです。
主力級の選手の中でも、ほんの一握りしか出場できないSG。
ハイレベルな戦いが見られること間違いなしなので、絶対に見逃せません!
舟券の買い方
ここまで読んで「早速、舟券を買って競艇を楽しむぞ!」と思った方も多いと思います。
では、舟券の買い方をご紹介しましょう。
舟券は単勝、複勝、2連単、3連単、2連複、3連複、拡連複の7種類の買い方が可能です。
- 単勝…1着の艇だけを当てる舟券の買い方。
- 複勝…2着以内に入る艇を当てる舟券の買い方。(選んだ艇が1着でも2着でも可)
- 2・3連単…艇を着順に当てる買い方。2連単なら2着まで、3連単なら3着まで着順に当てる。
- 2・3連複…艇を順位にかかわらず当てる買い方。2連複なら2着まで、3連複なら3着まで。
- 拡連複…1~3着以内に入る2艇を当てる舟券の買い方。(選んだ2艇が1-2着、1-3着、2-3着どれでも可)
上記で好きな買い方を選んで購入するだけです。
舟券は100円から購入できるので、実際に予想してみましょう。
舟券を購入する方法は主に以下の3つです。
競艇場で購入
まず、オーソドックスなのが競艇場で購入する方法。
競艇場は全国に24か所あるので、最寄りの場所に行ってみましょう。
舟券の購入はマークシートに記入した投票カードを発券機に入れ、お金を投入したら完了です。
モーター音が鳴り響く臨場感のある競艇場で、選手たちの熾烈な戦いを観戦しながら楽しんでください。
場外販売所(BTS)で購入
場外販売所(BTS)とは「ボートレースチケットショップ」とも言われるところで、舟券を購入できる専門施設です。
全国に70か所以上もあり、競艇場がない県にも設置されているので「近くに競艇場がない!」という方でもモニターを見ながら競艇が楽しめます。
インターネットで購入
現在は、携帯電話やパソコンからインターネットを通して舟券が購入できます!
隙間時間や競艇場に行けないときには便利ですよ。
インターネットで購入する場合は、事前にテレボートの登録が必要です。(指定の銀行口座の用意が必要)
実際に舟券を買ってみようと思った方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください!
競艇/ボートレースを始めてみる!
いかがでしたでしょうか。
競艇(ボートレース)の基本のルールは、意外と難しくありません。
とは言え、賭ければガンガン当たるというものでもないので、予想サイトをチェックしたり、公式データを確認したりしていろいろな知識を身に付けましょう。
そして、競艇をとことん楽しんでみてください!