個性派揃いの競艇実況アナウンサー達
野球やサッカーなどの場合は、解説者と一緒に試合の内容を実況アナウンサーが説明していますよね。
重要なシーンではテンション高めの声で、視聴者の気分も盛り上げてくれます。
数年前のオリンピックでは、体操男子の団体戦最後の鉄棒競技で「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」と実況したのが話題になりました。
このように競技を解説するだけでなく、さらに盛り上げてくれるのが競艇実況アナウンサーです!
そこで今回は、競艇の名わき役である競艇実況アナウンサー達にクローズアップしてご紹介します。
全国の競艇場にいる名物実況アナウンサーをピックアップ!
競艇場は全国に24か所あり、その競艇場ごとに専属の実況アナウンサーがいます。
競艇場の実況アナウンサーはそれぞれ個性的で、毎回ファンを楽しませてくれています。
実況アナウンサーのファンの方々、大変お待たせしました!
それではさっそく、名物実況アナウンサー達をご紹介しましょう。
児島の名物!椛島健一アナ
競艇場の実況アナウンサーとして、まず思い浮かべるのが児島競艇場の椛島健一アナではないでしょうか。
椛島健一アナは、いまや児島の名物実況としてだけでなく、競艇を代表する実況アナウンサーとして有名です。
そんな椛島健一アナは、小さい頃からボートレースが好きで実況アナウンサーになったという生粋の競艇ファン。
競艇への想いは、もしかしたら誰よりも強いかもしれません…!
その想いの強さが実況に表れており、ここぞというときは絶叫に近いアナウンスをするんです。
特にフライングが発生したときは激しく、絶叫ではなく崩壊しているよう。
それゆえ、「破壊王」と呼ばれることもあります。
そんなときの実況がこちら。
スタート時はいつも通りなのですが、
「スタートしましたぁーー、ぬぐぅーーーーーちょっとはやいーーーー!!」
「スタートしましたぁ~、あぁぁ~6コースはやい~~……」
と言葉にならない悶絶よう。
「ただいまスタート審議中、お手元の投票権大切にお持ちくださいませぇーーー」
こうなったときの椛島健一アナの実況は、誰が聞いても笑えます。
他にもレースが盛り上がっているときは、重低音の叫び実況が聴けますよ。
蒲郡で個性を炸裂!高橋貴隆アナ
熱い実況なら蒲郡競艇場の高橋貴隆アナも負けていません!
高橋貴隆アナのワードセンスはピカイチで、どれだけ言葉の引き出しがあるのかと驚かされます。
そんな高橋貴隆アナは、ボートレーサー養成所の試験を過去に受けたのだとか。
高橋貴隆アナもボートレースが好きすぎて、どうにかボートレースに関われる仕事がしたかったんですね。
そんな高橋貴隆アナは、テンポ系と呼ばれる軽快な実況が特徴です。
「追いついてくる5号艇、ぐっぐっぐぅうぅっとぉ」
「先頭バタついて、どうしたどうした~」
高橋貴隆アナのリズミカルな実況が心地よく響きます。
特にターンマークでの争いでは、高橋貴隆アナの実況も波に乗ってヒートアップ!
「回さない6号艇にチャーンス、道が開いたぁ~」
「カドまくり、決まった~。切り込む5号艇~」
その瞬間をベストな言葉で実況してくれるので、心に響きますよ。
言葉の強弱のつけ方、スピードの遅速がとても上手い!
手に汗握るレース展開を余すことなく実況してくれます。
宮島のセクシー実況!土谷由美アナ
競艇の実況アナウンサーに女性がいることを知っていましたか?
競艇の女性実況アナウンサーと言えば、と聞いて誰もが1番に答えるであろう人が宮島競艇場の土谷由美アナです。
実は土谷由美アナもボートレーサーを目指していたそう。
養成所の厳しさに心が折れプロを諦めたことを後から凄く悔やんだ、という土谷由美アナは実況アナウンサーの話がきたときに運命を感じたそうです。
土谷由美アナは、「コンマ1秒を競うレースをお客様により分かりやすく伝える」ことをモットーにして実況をしています。
そんな土谷由美アナの実況は、かわいらしい、なんとも女性らしい美しい声が魅力なのですが、その声のせいか実況がセクシーすぎると話題に。
「今、スタートしました……あぁあんと!はぁやいスタートがありましたぁ」
「スタートしましたぁあぁん…はやいぃぃ、は…やっす・ぎ・るスタートです…」
セクシー実況との異名を得ている、土谷由美アナ。
ボートレースを見ているのに、なんだかドキドキするのは自分だけではないはずです…!
実況が土谷由美アナのときは、スタート時に全集中して耳を澄ましてしまう男性が多いのではないでしょうか。
尼崎の神実況!千葉誠一アナ
コアなファンから厚い支持を得ているのが、尼崎競艇場の実況アナウンサー千葉誠一さんです。
千葉誠一アナの実況は言葉の選び方も的確で、コアなファンも納得の実況が特徴。
選手の情報を上手く入れ込み、感情移入しやすい実況をします。
「ボートレーサーを夢見て競艇場を眺めていた少年が、いまここで優勝しようとしています」との実況に、「千葉誠一アナの実況に感動しました!」「千葉誠一アナの実況は生涯忘れません」など心を打たれたファンがたくさんいました。
名実況、神実況と言われるのはこれらが理由です。
「バババっと」などの擬音語が少ないのも、分かりやすい&聴きやすい理由ではないでしょうか。
普段は擬音語をあまり使用しませんが、盛り上がるシーンではたまに聴くことができます。
千葉誠一アナの実況はピットアウトした後が聴きどころ。
大人の色気を感じさせる低音ボイスから、その時期にあった解説が入ります。
「受験生は今日もセンター試験で大勝負ですが、大人の勝負はここ、センタープールです」
「受験生に負けないくらいマークカードを塗りつぶしていただきます」
う、、うまい!!
平和島の元名物アナ「ベイ吉」
平和島競艇場の元名物アナ「ベイ吉」と言えば誰だかわかりますか?
そう、ボートレース界で1位2位を競うと言われた松永良一元アナウンサーです。
松永良一元アナウンサー、実況アナウンサーになる前は芸人をしていたのだとか。
芸人としてはパッとしなかったようで、たまたま実況アナウンサーの募集を見て応募したのがきっかけだそうです。
松永良一元アナウンサーの実況は、とにかく熱いのが魅力でした。
「ガチンコ勝負、魅せてもらいましょう!」
「さぁ行こう、優勝戦!」
スタートを切るところから段々実況のペースも速まって、聴いているこちらも一気に気分が上がります。
「○○スペシャル炸裂かぁ!」
「ここはまくり、一発きれいに入った!決まったぁぁ!」
こんな実況されたらガッツポーズしたくなりますね。
選手がターンマークでスピンしてしまったときは
「わぁーーっと、3号艇!なぁーにやってんだー」
とちょっと怒ってしまうシーンも。
松永良一元アナウンサーの実況は、自分の心の声がそのままアナウンスされているような感覚になります。
競艇場の名物アナウンサーまとめ
あなたの好きな実況アナウンサーはいましたか?
競艇のレースは筋書きのないドラマです。
コンマ1秒…いえ、その瞬間をどう伝えるのかは、実況アナウンサーの腕の見せ所。
だからこそ、個性が出て面白みが出るんですね。
次回、競艇を見るときはぜひ実況アナウンサーの声もじっくり聴いて楽しんでください。